仕事の資料を探していて、偶然出会った本。探していた資料とは、似ているようで全く違うジャンルだった。パラパラ見ているうちに、そのシンプルな写真に、写っている奇妙な風景・建物・オブジェに、ときどき登場する人物に魅せられて、その本と寝起きを共にするうちに、すっかりわたしの心の中に居着かれてしまった。猫をひろってしまうときに似ている。こちらが選ぶのではなくて、向こうが決めるという。
デレク・ジャーマンは「ガーデン」という映画を撮っているらしい。マイナーでごく少数の熱烈な支持者が居るタイプの、始まって15分で寝ちゃって今度こそとおもうがまた寝ちゃって結局最初の15分しか見たことないような、またはとても苦労してDVDを(もしかしてVHSしかないかも)手に入れたはいいが手元にあるとおもうと安心して絶対観ない、そんなタイプの映画じゃないかなと思う。そのうちどこかで出会うかもしれない。