弁護士の主人公が手がけた事件のオムニバス。ドイツが舞台。レバノン、トルコ、東欧からの移民が多いのですね。故郷から切り離されたことで起きるさまざまな心の葛藤が通底にあります。それが犯罪になるまで切羽詰まっている。すでに登場人物たちの立場はぎりぎりなので、描写のタッチは淡々と調書のようでも、ええー?で、どうなるのか?と読ませる力十分です。 いろいろな犯罪のディティールが生々しく、途中で気持ち悪くなってしまって、半分しか読んでないのですが。。。