今日はわたしの祖母、富美子(ふみこ)の33回忌。先月実家に帰って、家族で法事をしました。祖母の人生は波瀾万丈で、そのときそのときの境遇は大変だったろうと思うのに、写真はみな笑顔です。
私たち家族は私が3歳までは、大分港の近く、王子町というところに住んでいました。祖父母と両親とまだ高校生だった叔母と私、そして空き部屋に近所の大分大学の学生さんが2,3人下宿していた、大きな家でした。夕方になると、よく家族で港に散歩に行きました。祖母は釣りの名人で、夜ひとりで堤防に釣りに行っていました(わたしが貝殻箪笥に使っている小引き出しは祖母の釣り道具入れでした)。祖母は小柄なのでよく少年と間違われ、「ぼうや、釣れるかい?」と声をかけられることもしばしば。「それがさ、顔を見たらバアさんでしょ、そのときのびっくりした顔ったら!!」と笑い転げていました。
そのなつかしい堤防に、法事の翌日、両親と行ってみました。
つづく