私は生まれたときからずっと祖父母と暮らしていて、夏休みに帰る「おばあちゃんち」というのはありませんでした。祖父の実家は大分市中央町で駅前の繁華街。祖母の実家は東京ですが、祖父と駆け落ちしたため実家の敷居をまたぐことはできませんでした。
祖父母のお墓も中心街の禅寺にありますが、それとは別に、東別府の山の中にカトリック墓地があり、家父長制に反旗を翻した叔母たち3人が眠っています。急な坂を登っていかなくてはならないので、めったにお参りに行けないのですが、一族の長老でカトリックのシスターの大叔母がそろそろ身辺整理をしたいとのことで、場所を確認しに行きました。
ここは高崎山の近くで、猿が出ます。
禅寺のほうにも分骨しているので、名前を見てもしばらくぶりという感じはありません。
イタリア人神父様のお供えに、小さなワインのビン発見(^^) 故郷を離れてこんな異国の地に眠るってどんな気持ちなんだろう。にしても神父さんってみんな長生きです。大叔母がいうには、神父は独身だからオカミサンにあれこれ言われなくてストレスが少ないそうんですが。。。なわけないな、きっと若くて亡くなった人は故国に送り返されたんでしょう。
父は大分カトリック教会内の「海星幼稚園」に通っていました。その当時お世話になったモロ神父様のお墓だそうです。
当時の園長はマリオ・マレガ神父様。。。ってよくおぼえてるなあ。司祭館に遊びに行くと当時は珍しかったビスケットや紅茶を出してくれたこと(父はそれが目当てだった)、園庭でノウゼンカズラの花をとろうとマリア像に登って怒られたことなどをきかされました。
つづく