修道院のお菓子―スペイン修道女のレシピ

修道院のお菓子―スペイン修道女のレシピ (天然生活ブックス) [単行本] 丸山 久美 (著)

イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリに出てくる、修道院のお菓子やさん(正確には修道院のレシピによる)。どんなお菓子なんだろうと見てみました。これはスペインの女子修道院のもので、お菓子そのものは、現代の基準からすれば素朴なものの、ケーキ、クッキー、ドーナツ、パイはもちろん、チョコレート、プリン、フリッター、シャーベット、ムース、コンポートも。。。レコンキスタで改宗した元イスラム教徒や元ユダヤ教徒の影響だそうです。

中世の頃、修道院に一般の家庭にはない大きなオーブンなどの設備があり、砂糖、蜂蜜、卵など贅沢品だった材料も集まっていた。それを加工して、行事や献上に遣ったそうです。そしてそのレシピは大航海時代、布教をする修道士によって世界中に広められた。日本のカステラなども。東欧のハルヴァ→日本の落雁や、エッグタルトや、レシピが来た道を研究するとおもしろいだろうな。

ところで、わたしは「西洋職人づくし」という本を持っているのですが、これと並べておきたい本(^^)

西洋職人づくし (1970年) (双書美術の泉〈11〉) [古書] [-] 小野 忠重 (著)