宗教国家アメリカのふしぎな論理

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シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理 (NHK出版新書 535) 新書 - 2017/11/8 森本 あんり  (著)

エクソダス」を読んだ後、今ならアメリカの宗教観がわかるかもと読んでみましたが。。。1章1章はわかる、しかし読み終わって全体にどうだったかと考えると、やっぱりよくわからんなあという感じ。

この本は文体が口語でわかりやすい印象だなあと思ったら、表紙に「シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ」とあって、講演会の内容を書き起こしたようなものらしい。最後の章の「『正統』とは何か」は、まさに大会社を経営する人への語りかけになっている。

共産主義には正統争いがあるが(ロシアと中国)、全体主義には正統争いはない(日本とドイツ)。

著者は「正統」を底辺の広いテニス同好会に例える。「異端」はその中からで出てきた精鋭メンバーによる部会。正統に迫る異端がいてこそ、正統も普遍的な理念や目的を提示することができる。今の日本の異端は「片隅異端」SNSで個人としてつぶやいているだけ。正統に取って代わる覚悟のある気骨ある異端の挑戦を受けなければ、正統も育たず、官僚的な手続き・前例・系譜に依存してしまう。

別に経営者では無くても、眼前の利益にかかわらず「誰にとっても正しい」ことを忘れないようにする、というのは大事だなとあらためて思った。きれいごとと言われようが、お花畑と言われようが。職業、宗教、人種や言葉が違っても、お金持ちでも貧乏でも、年を取って地位や名誉を失い体力や美貌が衰えても。最後に残るのは何か?そこに老年期に世の中のためにできることのヒントがあるのかも。

この本の中で、モイセス・ライムの「権力の終焉」が紹介される。これも読んでみようと図書館で借りてきて、しばらく表紙をながめていたが「だよね。」とつぶやいて終了。もう読まなくてもいい気がした。