グラデーションの線を引く

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(section09-02 図形の塗りと線の塗りから抜粋)

 線をグラデーションで塗りたい場合は、先にlineStyle()で線の太さや両端の形などを指定し、続いてlineGradientStyle()を実行してグラデーションを指定します。線の設定を行ったならば線や図形を描きます。
 次の例は黄色と黒の斜めのグラデーションで線を縞々に塗っています。縞々の繰り返しのグラデーションにするには、spreadオプションをSpreadMethod.REFLECTかSpreadMethod.REPEATのどちらかにします。SpreadMethod.REPEATは単純な繰り返しですが、SpreadMethod.REFLECTは色の変化が反転するように繰り返されます(14行目)。縞の幅はcreateGradientBox()の第1引数で10に設定しています(12行目)。

fig09-02-05.jpg

[:script:]]四角形の線を斜めの縞々で塗る
var shape1:Shape=new Shape();
var w:int=250;
var h:int=200;
//線幅
shape1.graphics.lineStyle(15);
//線のグラデーション
var type:String=GradientType.LINEAR;
var colors:Array=[0xFFFF00,0x000000];
var alphas:Array=[1, 1];
var ratios:Array=[0,255];
var mtrx:Matrix=new Matrix();
mtrx.createGradientBox(10,h,0,0,0)
mtrx.rotate(Math.PI/4);
var spread:String=SpreadMethod.REFLECT;
shape1.graphics.lineGradientStyle(type,colors,alphas,ratios,mtrx,spread);
//四角形を描く
shape1.graphics.beginFill(0xFFFF99);
shape1.graphics.drawRect(0,0,w,h);
shape1.graphics.endFill();
//ステージの中央に置く
shape1.x=stage.stageWidth/2-w/2;
shape1.y=stage.stageHeight/2-h/2;
addChild(shape1);
 斜めの線をグラデーションで塗る場合には、線の傾きにグラデーションの回転を合わせる必要があります。次の例では線の傾きをMath.atan2()で計算し、グラデーションを回転させています(12〜18行目)。また、pt1からpt2に線を引く場合、グラデーションの基準点も線の開始位置に移動しなければなりません。グラデーションの基準点を移動させるには、変形マトリックスにtranslate()を実行して平行移動させます(20行目)。

fig09-02-06.jpg
[:script:]斜めの線にグラデーションの回転を合わせる
var shape1:Shape=new Shape();
//線を結ぶ2点
var pt1:Point=new Point(100,50);
var pt2:Point=new Point(400,250);
//線幅
shape1.graphics.lineStyle(5);
//線のグラデーション
var type:String=GradientType.LINEAR;
var colors:Array=[0xFF0000,0x00FF00, 0x0000FF];
var alphas:Array=[1, 1, 1];
var ratios:Array=[0, 128, 255];
var mtrx:Matrix=new Matrix();
var w:Number=pt2.x-pt1.x;
var h:Number=pt2.y-pt1.y;
mtrx.createGradientBox(w,h,0,0,0)
//線とグラデーションの傾きを合わせる
var rad:Number=Math.atan2(h,w);
mtrx.rotate(rad);
//線と基準点を合わせる
mtrx.translate(pt1.x,pt1.y);
var spread:String=SpreadMethod.PAD;
shape1.graphics.lineGradientStyle(type,colors,alphas,ratios,mtrx,spread);
//線を引く
shape1.graphics.moveTo(pt1.x,pt1.y);
shape1.graphics.lineTo(pt2.x,pt2.y);
//ステージに置く
shape1.x=0;
shape1.y=0;
addChild(shape1);
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このページは、oshigeが2009年7月21日 11:44に書いたブログ記事です。

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