5月になり、河口周辺で冬を過ごしたカモたちは北へ帰っていきました。早朝水辺へ行っても誰も居ない。カランと静かな水面。軽くカモロスです。
今シーズンを振り返ると
・2〜3年前に初めて見かけた、オカヨシガモがさらに増えた。
・スズガモがまとまった数で(といっても30羽ほどですが)春まで滞在した。
・ウミアイサも春まで滞在した、特にオス1とメス1はほぼ常時みられた。
群れで居るスズガモを相模湾で見たのは初めてでした。東京湾では普通にあちこちに居ますが。オス7+メス25ほどのグループが、ホシハジロ2と一緒に、昼間は漁港の中で休み、夕方になると川に出てきて橋の下で潜水。一方、ヒドリガモたちの群れに混じって砂浜で過ごしているオス2羽も居て、あのオス2羽はなぜ他のスズガモと一緒に居ないのかなあと不思議でした。(あと、ずっと滞在していた群れとは別に、1日だけ20羽ぐらいの群れが海上で休んでいたこともありました。)
休んでいるスズガモの群れのメスをよく見ると、その中の数羽はキンクロハジロだったりしますが、オスはいつもスズガモだけです。近くの池には、毎年キンクロハジロが来ていて、そちらと比較して見ていたのですが、キンクロハジロの群れにスズガモが混ざることはありませんでした。
夕方まだ明るいうちにスズガモが川に出て潜っている時も、キンクロハジロは真っ暗になるまで池を飛び立つことはありませんでした。見た目そっくりなのに、微妙に行動が違う。食べるものが違うのかなあ。大体、なぜスズガモはここで一冬過ごそうと思ったのか?エサが豊富になったから?
潜水ガモが多かったなあと言う感想です。今シーズンだけだったんでしょうか?来シーズンはどうなるんだろう?
眠っているスズガモ♂(上)、♀(中)、羽繕いをするホシハジロ♀(下)
顔を水面下に浸けたまま泳ぎ回るウミアイサ♂餌探し?
ハオコゼ?を飲み込もうと必死なウミアイサ♂その後一応飲み込んだけど具合悪そうでした。
ヒヨドリを観察していると、川の上空を川に沿ってカモが飛んでいます。海の方から入ってきて、旋回した後、池に下りているようです。帰りに池をのぞいて、カモも数えていました。
10月中旬から相模川河口上空を通過し付近の池に着地するカモが増えてきます。最初はヒドリガモ。つづいてカルガモやマガモが増えてきます。渡り鳥が増えるのはわかるのですが、留鳥であるはずのカルガモも集まってきます。
カルガモやマガモはずっと池に居ますが、ヒドリガモは1ヶ月ぐらいで池を出て周辺の川や河口付近の海上に分散します。渡ってきた最初の1ヶ月、池に過密状態でいるのはどういう理由なのでしょうか?ここが渡り途中の重要な地点(ハブ空港に隣接したホテル)ではあるけれど、長期滞在には向かないということなのでしょうか。
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ヒドリガモとアメリカヒドリとの交雑個体(右から2番目)。アメリカヒドリでは?と思われましたが、背中の色がかろうじてヒドリガモでした。数日後、同じ特徴の個体が相模川の支流の小出川(こいでがわ)の中流で見られたと、湘南タゲリ米の三翠会のfaecbookページで知りました。彼はここで数日過ごした後、支流の上流のほうへ移動したのか。
ヒドリガモの激しく白化した個体。これはかなり珍しく目立つと思いますが、その後この個体の目撃例はきいていません。ここでしばらく過ごした後、さらに西へ移動したのでしょうか?
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池の周りの芝生に上がって餌をとるヒドリガモたち。何を食べているのか?草?ドングリ?ここは私有地なので入って確かめることができません(だから鳥たちは安心して休めるのかも)。
「お前ら、誰にことわってここにおるんじゃ!」(ハシブトガラス)「キャー」(ヒドリガモ)
「全く、ちょーっと目を離すとこれじゃけん(なぜか広島弁)」「よう見張っとけよ!」(ハシブトガラス)
2015/11/04(金)
279羽
4グループ
天気:快晴
気温: ℃
湿度: %
日の出:6:06
西へ 東へ
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6:58 10
7:41 75
50 176
52 18
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合計 269 10
グループ 3 1
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今日もヒヨドリの声がしない。
観察地点のそばのフェンスの上に、キジ(メス1)が留まり、しきりに鳴いていた。人が見ていても気にしない。その後ゴルフ場の中へ飛んで行った。
ジョウビタキのオスとメスが例年どおりの場所に落ち着いて鳴いている。
河口付近の池のヒドリガモが減って、相模川の川面に74羽。
川面にオオバン120、オカヨシガモ13、カンムリカイツブリ1。
2015/10/23(日)
0羽
0グループ
天気:晴
気温:16℃
湿度:77%
日の出:5:55
川を渡るヒヨドリは見られず。海岸の砂防林の上を西へ移動する群れは140羽ほど。
河口付近の池にホシハジロとオシドリが立ち寄っていた。
日に日に増えるヒドリガモ80羽が、池から上がって歩き回ると、ハシブトガラスの集団が騒いで池へ追いやる。
河口沖の海上にカンムリカイツブリ(冬羽)1。
2015/10/12(水)
2958羽
46グループ
天気:快晴
気温:15℃
湿度:77%
日の出:5:45
西へ 東へ
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6:14 117
16 172 115
18 82
21 30
27 10 51
31 70
36 58 88
44 4
46 50
52 32
58 8
7:04 2
05 8
07 370
10 43 84
15 5 83
17 118 45
21 20 20
22 55
40
25 91
29 10 69
34 200 10
39 50 15
44 11 45
51 149
55 21 4
8:38 155
42 103
46 30
51 100
9:01 111*対岸に下りず大磯の方へ
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合計 2109 845
グループ 30 16
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川岸に下りるヒヨドリ82羽
1年ぶりに観察場所に戻ってきました。スズメ、カワウ、ウミネコ、イソシギ、カワセミ、モズ、ムクドリ、キジバト、トビ、ボソ、ブト、ハクセキレイ、ダイサギ、アオサギ、コサギ、カルガモ。。。去年と同じメンバーが(個体としてはわからないが)同じようなことをしています。今年はハヤブサいないねえ、どうしたのかなあ?
季節初めのヒドリガモ。4羽が上流へ飛ぶ。2羽が河口沖の海上で水面の何かをついばんでいる。3羽が河口沖の海上で眠っている。
7時頃になって晴れてくるとヒヨドリたちは渡ろうとするが、途中で引き返すことが多かった。
2015/10/28(水)
298羽
4グループ
天気:くもりのち晴れ
気温:17℃
湿度:78%
日の出:5:5
西へ 東へ
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7:15 93
18 38
7:35 67
8:00 100
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合計 298
グループ 4
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6:00ごろ、南湖の民家の屋根でジョウビタキ♀1が鳴いていた。遠くからも人の姿を見ると警戒していた。まだ用心深い。
川のヒドリガモ20を見ているとそのうちの1羽が潜った!?よく見るとホオジロガモ♀だった。ヒドリガモより小さく、尾が水面下にあります。今年もクチバシの先に黄色い部分がなく若いメス?去年もそうだった。毎年若い個体が1羽だけ通過する?メスではなくてエクリプスなんだろうか?(*あとで写真を拡大してよく見たところ、嘴の根元に白い部分があったのでエクリプスと判断しました)
去年と同じく川岸でジョウビタキ♂1。旧松尾川河口でジョウビタキ♀1。去年と同じ個体なのかなあ?今年は渡り途中で集団でいるジョウビタキを見られなかった。
シロダモの実が全部赤くなった。
2015/10/27(火)
865羽
10グループ
天気:曇りのち晴れ
気温:14℃
風速:00m/s
風向:
湿度:77%
日の出:5:58
西へ 東へ
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7:19 100
26 172
38 174
7:41 15
44 55
46 33
54 169
8:00 12
01 85
14 50
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合計 788 77
グループ 7 3
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今日はハヤブサがヒヨドリをゴルフ練習場のネットを使って追い回していた。
小出川河口にヒドリガモ9が出てきた。トビにおどろいて飛び立つ。まだ環境に慣れていない様子。見ている間にヒドリガモ12羽が川に降りる。20羽ほどの群れが河口を旋回して柳島方向へ行った。
コサギ16の群れが下流へ飛んで行った。
カルガモも小出川河口に移動してきた。18羽が川岸に落ちているウバメガシの実を食べている。あんなにあったウバメガシの実が減ってる!
ゴルフ練習場のヒドリガモ131に。カルガモは71。かなり増えた。
大雨で一時は河口の砂州が流されたが、今回上流から運ばれた砂とともに波によってうち戻され、以前より砂がついた。砂州と川岸がつながり、釣り人が侵入するようになった。砂州で休憩していたカルガモやオオバンたちは居場所を追われて移動した。
2015/10/24(土)
277羽
6グループ
天気:薄曇り
気温:16℃
日の出:5:55
西へ 東へ
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6:48 10
55 50
7:05 30
120
18 10
7:37 57
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合計 277
グループ 6
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カワウ100の編隊が河口上空を旋回後海へ出て行った。
今日もミサゴが来てハシブトガラス5が騒いでいた。
河口の茅ヶ崎側が砂でせき止められた場所にカワセミがダイブしていた。
大雨で上流から流されてきた砂が波で寄せられて、河口はかなり砂がついた。サーファーが歩いているのを見ると水位がわかる。
ゴルフ場の池のヒドリガモは52に。カルガモ44。
強い北風でヒヨドリの渡りはなし。
2015/10/21(水)
天気:薄曇り
気温:18℃
湿度:74%
日の出:5:53
ミサゴが現れたが、ハシブトガラス6に追われる。特に2羽が執拗に追って、完全に上流へ追い払った。以前もミサゴを追うブト2を見たことがある。河口の上空から追い払うまであきらめない。トビやハヤブサには手を出さないのに。
かもが次々到来。新湘南大橋の上を通過するマガモたち。
ゴルフ場の池にはキンクロハジロたち。
カルガモ、ヒドリガモも増えて行く。マガモ、カルガモ、ヒドリガモはグリーンの上を我が物顔で歩き回って草をたべている。昨シーズンはこんなに大胆だったかなあ?態度の大きい(または飢えて切羽詰まっているのか?)ヒドリガモにつられている感じ。
低気圧が通過した直後、空が暗く波高し。上流からの濁流で河口の砂州の一部が流され、海とつながった。ヒヨドリの渡りはなし。
オオバン1初認
砂にテリハノイバラの赤い実。
トビ1が脚に持った何かを飛びながらかじっていた。
ミサゴ1f下流へ
川岸にウバメガシの実がびっしり落ちている。
ゴルフ場の池
キンクロハジロ♂1♀1初認 水面にお腹を出して羽繕いしていた。
マガモ♂3初認。
ヒドリガモは21に。グリーンを歩きながら草を食べている。新参らしい♂5は水から上がらず警戒声を出していた。「ちょっと!そこだいじょぶなのー?」草を食べたいがおびえている葛藤状態の声か?