ぼくの美術帖

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ぼくの美術帖 (大人の本棚) 単行本 - 2006/4 原田 治  (著)

最近亡くなっていたことがわかったイラストレーター原田治さんの著作。ポップなイラストで有名な著者だが、この著作はみすず書房より。著者が好きな画家についてのエッセイと、日本美術についての思索。

著者は戦国時代の兜のデザインに魅せられる。当時の時代背景を、フロイスの「日本史」から類推する。。。ところで、はっと思いつくことがあった。「耳鼻そぎの日本史」に、中世(戦国時代)とは、中国の律令制の影響が薄くなり、それ以前の習俗が復活した時代だったとあった。

著者は縄文式土器に残る日本人の美意識が、弥生式土器では見られないという。縄文式とは別のものになったというのではなく、美意識そのものが存在しないという意味で。縄文の後の日本美術はほとんどが大陸からの輸入によるもので、日本人のオリジナルとはいえないと。それが復活するのが、戦国時代。兜という機能や、勝ち負けの意味に関係ない、動植物の不思議なモチーフこそ、縄文的な日本人の価値観や美意識の表れであると。

ここで話が飛ぶが、最近「サピエンス全史」という本が話題になっている。NHKの「クローズアップ現代」の特集を見ただけでまだ読んでいないが、そうよね!と膝をたたいた点があった。それは、農耕の時代は人間が小麦の奴隷になった時代だった、というところ。わたしも日本史とは稲という植物が人間を支配した歴史だと思っていたので、同様の事を思っていた人が居た!とうれしくなった。

日本の中世とは、飢饉により稲の支配が弱まった時代。古代に稲が日本に渡ってくる以前の文化、習俗、価値観、美意識が復活したのでは?外部の文明の影響もあるだろうが、気候変動による内部の食糧事情からも、変化があった時代だったのではと思う。

雑草のくらし

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雑草のくらし―あき地の五年間 (福音館の科学の本) 単行本 - 1985/4/30 甲斐 信枝  (著, イラスト)たねが とぶ (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん) 単行本 - 1993/4/10 甲斐 信枝  (著, イラスト)

自然観察の先輩から教えていただいた絵本。読んでいるうち、以前にもこの本を見たことを思い出した。そのときはなんとなく草の絵を見ていただけだったが、今見るとこの本の意味がまるで違って感じられる。

雑草たちの陣取り合戦―身近な自然のしくみをときあかす (自然とともに) 単行本 - 2004/11 根本 正之  (著)

植物にも生存競争がある。著者の研究は牧草地の雑草対策からだった。甲斐信枝さんの絵本に描かれている雑草のくらしを、さらに科学的に説明してくれている。逆に、この本を読んだ後で「雑草のくらし」を読むと、絵本でありながら冷静で科学的な観察眼によるものだったのだとうなってしまう。

植物の描き方: 自然観察の技法III 単行本 - 2015/5/7 盛口 満 (著)

この本は鑑賞するための植物画の描き方ではなくて、植物の描き方。見たものを画にすることで植物の構造を理解するための手引きになっている。簡略化、描き足し、パターンを貫くなどの技術を使って、種に共通の形態を表す方法。画に描くという行為は言語化することとは反対のことのように見えて、実は言語化の一種でもあるんだなあ。

誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち 単行本(ソフトカバー) - 2016/9/21 スティーヴン・ウィット (著), 関 美和 (翻訳)誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち【無料拡大お試し版】 (早川書房) Kindle版 スティーヴン ウィット (著), 関 美和 (翻訳)
  ソフトカバー    73ページまで無料のKindle版

こんなドキュメンタリーが出版されるとは。mp3の開発者、大手レコード会社の経営者、そして海賊版音楽ファイルを流出させていた工場労働者(一人)、結果として互いに影響を与え合うことになる3人のストーリーもすごいけど、著者もすごい。調査に4年かけたらしいが、事実は小説よりも。。。ですね。

昔、最初に買ったmp3プレーヤーを思い出した。マッチ箱ぐらい(という例えも相当古いが)の小ささで、3万円ぐらいしたが、45分相当しかデータが入らなかった。。。まだiPodが発売される前。1枚のアルバムを24時間ヘビロテで聴いていた頃。

私は当時少数派のMacユーザーでWinユーザーが使っているようなアプリが無かったし(探せばあったのかもしれないけど)、身内にプログラマーが大勢居たので、海賊版には手を出さなかった。海賊版を使うということは友人たちの仕事の報酬がなくなるということなので。だけど、iTunes Storeのようなサービスは渇望していた。実際にiTunes Storeが開始されてみると、メジャーなヒット曲(しかも過去の!)ばかりで、つまらなかったけど。

今、わたしは音楽を探すときyoutubeかsoundcloudを使っている。海賊にやれれっぱなしだったモリスが(海賊に起因する業界再編で出世したんだけど)、最後に孫とyoutubeを見ているときに巻き返しを思いついたというのが不屈な感じでちょっと救われた感じがしたな。

この本に出てくる曲を網羅したyoutubeの再生リストがあったらいいのに。ラップ関係の曲が全然わからんかったわ。2pacとか初めて聴いた。

相模川河口の池のカモ

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ヒヨドリを観察していると、川の上空を川に沿ってカモが飛んでいます。海の方から入ってきて、旋回した後、池に下りているようです。帰りに池をのぞいて、カモも数えていました。

kamo_1.png

kamo_2.png

10月中旬から相模川河口上空を通過し付近の池に着地するカモが増えてきます。最初はヒドリガモ。つづいてカルガモやマガモが増えてきます。渡り鳥が増えるのはわかるのですが、留鳥であるはずのカルガモも集まってきます。

カルガモやマガモはずっと池に居ますが、ヒドリガモは1ヶ月ぐらいで池を出て周辺の川や河口付近の海上に分散します。渡ってきた最初の1ヶ月、池に過密状態でいるのはどういう理由なのでしょうか?ここが渡り途中の重要な地点(ハブ空港に隣接したホテル)ではあるけれど、長期滞在には向かないということなのでしょうか。

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IMG_8380.jpg
ヒドリガモとアメリカヒドリとの交雑個体(右から2番目)。アメリカヒドリでは?と思われましたが、背中の色がかろうじてヒドリガモでした。数日後、同じ特徴の個体が相模川の支流の小出川(こいでがわ)の中流で見られたと、湘南タゲリ米の三翠会のfaecbookページで知りました。彼はここで数日過ごした後、支流の上流のほうへ移動したのか。

IMG_8194.jpg
ヒドリガモの激しく白化した個体。これはかなり珍しく目立つと思いますが、その後この個体の目撃例はきいていません。ここでしばらく過ごした後、さらに西へ移動したのでしょうか?

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池の周りの芝生に上がって餌をとるヒドリガモたち。何を食べているのか?草?ドングリ?ここは私有地なので入って確かめることができません(だから鳥たちは安心して休めるのかも)。
10_23_hidori_1.jpg

「お前ら、誰にことわってここにおるんじゃ!」(ハシブトガラス)「キャー」(ヒドリガモ)
10_23_hidori_2.jpg

「全く、ちょーっと目を離すとこれじゃけん(なぜか広島弁)」「よう見張っとけよ!」(ハシブトガラス)
10_23_hidori_3.jpg

相模川河口のヒヨドリ(2016まとめ)

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一昨年、去年にならい、一応今年も相模川を渡るヒヨドリを調べました。2016/10/12~11/05の大体晴れた日、のべ15日間に観察した総数は13,404羽でした。

西行き  9268 (134グループ)
東行き  4136 ( 86グループ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 合計 13404 (220グループ)

・雨や曇天が続いた後の快晴の日にたくさん通過する。たくさん通過した後数日は、快晴でも通過しない。
・夜が明けて直射日光が射してから1時間ぐらいがピーク。それ以後の時間帯は群れが小さく途中まで渡っても戻ってきてしまう。
・数が多い群れは、対岸ですぐに下りずに遠くまで飛ぶことが多い。
などなどが毎日見ているとわかってきて、今年はシーズン中最も数の多くなる日を、前日に予測することができました。

          西(群れ)    東(群れ)   合計(群れ)
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10/12晴 2319(30)  845(16) 3164(46)

   14曇  340(30)  302(16)  642(10)
   15晴  818(10)  786(12) 1604(22)
   16晴  155(07)  218(06)  373(13)

   18曇    0(00)    0(00)    0(00)
   19晴   50(01)    0(00)   50(01)
   20晴 1328(22)   58(04) 1386(26)

   23晴    0(00)    0(00)    0(00)
   24曇   11(02)    0(00)   11(02)
   25晴 3157(15)  710(17) 3867(32)
   26晴  821(14)  629(06) 1450(20)
   27晴    0(00)    0(00)    0(00)

   31晴    0(00)  578(08)  578(08)

   03晴    0(00)    0(00)    0(00)
   04晴  269(03)   10(01)  279(04)
   05曇    0(00)    0(00)    0(00)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   合計  9268(134)4136(86)13404(220)


最初の調査の動機は、ヒヨドリはなぜ東へも飛ぶのか?でした。猛禽類の渡りのように、毎日西へ西へ飛ぶならわかりやすいんですけど。北海道と本州の間の海峡や真鶴岬の先端など海上の距離が長い場所で、逆に移動しているヒヨドリの話ってきいたことない。あと、相模川の沖の江ノ島〜大磯間を逆行している群れも見ていない(気がする)。相模川を渡るのは、長距離移動の合間のオプショナルツアーのコースなのでは?相模川より川幅の広い場所、大井川とか?ではどうなんだろうか?

去年の結果を自分のblogで読んで

    その数日後、浜口哲一先生の「バードウォッチング入門」という本を図書館で借りて読んでいると、相模川河口では12月になってもヒヨドリが渡ることがある、とあった。

    10月いっぱいで終わりじゃないのか。。。うむむ。ううう、来年のこころだ!


とあるのを見た。すっかり忘れていた!そして今年も12/4の湘南国際マラソンの応援のために朝9時頃134号線に立って居ると、ヒヨドリの群れが上空を通過していった!また来年のこころだ!でもそろそろ場所を変えたいな。

あと、今年はハヤブサを見なかったなあ。

相模川河口のヒヨドリ(2016.11.04)

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2015/11/04(金)
279羽
4グループ

天気:快晴
気温: ℃
湿度: %
日の出:6:06

      西へ    東へ
ーーーーーーーーーーーーーー
6:58        10
7:41   75
  50  176   
  52   18
ーーーーーーーーーーーーーー
合計    269   10
グループ    3    1
ーーーーーーーーーーーーーー

今日もヒヨドリの声がしない。
観察地点のそばのフェンスの上に、キジ(メス1)が留まり、しきりに鳴いていた。人が見ていても気にしない。その後ゴルフ場の中へ飛んで行った。
1104_kiji.jpg


ジョウビタキのオスとメスが例年どおりの場所に落ち着いて鳴いている。
河口付近の池のヒドリガモが減って、相模川の川面に74羽。
川面にオオバン120、オカヨシガモ13、カンムリカイツブリ1。

相模川河口のヒヨドリ(2016.10.31)

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2015/10/31(月)
578羽
8グループ

天気:晴
気温: ℃
湿度: %
日の出:6:02

      西へ    東へ
ーーーーーーーーーーーーーー
6:40
  44        13
  53        30
7:16        15
  17       370   
  40        70
  45        20
  49        30
  58        30
ーーーーーーーーーーーーーー
合計      0  578
グループ    0    8
ーーーーーーーーーーーーーー

10_31_hiyodori.jpg
ヒヨドリ370羽

2016-10-31 10.28.02.png
目視で数えられないので、写真に撮って後でカウントしています。
撮った写真をグラフィックソフトで開き、適当にエリア分けの線を引きます。
iPhoneのカウンターアプリを左手に持ち数えながら押していきます。
1秒=4羽ぐらいの速さです。

7:40にカモ類40羽が西へ飛んで行った。
アオサギ6の群れが河口で旋回しながら高度を上げた後西へ飛んで行った。
ムクドリ40羽がゴルフ練習場のネットにつかまって何かを食べている。虫?

相模川河口のヒヨドリ(2016.10.27)

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2015/10/27(木)
0羽
0グループ

天気:晴
気温:19℃
湿度:66%
日の出:5:59

ヒヨドリの声が聞かれない。河口付近にヒヨドリの気配がないときも、海岸砂防林の上を移動する小さな群れは見られる。